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【後編ハムレットのオフィーリアが死ぬ前に贈った7つの花に込められた恐ろしい意味とは?〜英語と日本語ブログ~

02/14/2020art, 英語学習art, オフィーリア, ハムレット, 名言, , 花の意味, 花言葉, 英語学習,

こんにちは。Jaxです。

今回は前回に続き、狂ったオフィーリアが宮殿で、深い意味を込めて、それぞれの登場人物に贈った7つの花の意味を解説していきます。

【前編】7つの花の意味・オフィーリアが狂うまでのあらすじはこちらか

狂ったオフィーリアは、宮殿で
ハムレットの母親である王妃を歌いながら探します。

Where is the beauteous majesty of Denmark?
「デンマークの美しい王妃はどこ?」
長い髪に花をいっぱいつけてさまよいながら・・・

【Sings冒頭】
How should I your true love know
From another one?
「どうやってあなたの愛が、
他の人と違う真実の愛だと分かるって言うの?」

オフィーリアが手渡した7種類の花とは?

オフィーリアの7つの花の意味

オフィーリアが手渡したのは、以下の7つの花です。


・ローズマリー(Rosemary)
「思い出」「心の平和」「思想」「記憶」「節操」「変わらぬ愛」「誠実」

古代ギリシャ時代から神秘的な花としてお祝いや葬儀にローズマリーが使われてきました。

・パンジー(Pansy)
「物思い」「思い出」「思慮深い」「純愛」

・オダマキ(Columbine)
「愚か」「不倫」「不義密通」「捨てられた恋人」「嫉妬」「勝利への確信」

葉が三つに分かれていることから、キリスト教の伝統の中で、
三位一体の象徴とされ、宗教画では高貴な花としてしられています。
レオナルド・ダ・ヴィンチの『岩窟の聖母』の背後にも描かれています。

・デイジー(daisy)
「欺瞞」「虚偽」「不実」「無邪気」「純潔」「平和」

・ヘンル―ダ―(Rue)
「悔恨」「悲しみ」

・フェンネル(Fennel)
「追従」「おべっか」

ヘビの咬み傷の治療薬としても使われています。

・スミレ(Violet)です。
「貞節」「愛」「謙虚」「誠実」

オフィーリアからそれぞれの花は誰に手渡された?

ではオフィーリアは、誰にどの花を手渡したのでしょうか?
英語のセリフと一緒にみていきましょう。

ハムレット(Hamlet)・・・デンマーク王国の王子

ローズマリーとパンジー

実際は何も手渡されていませんが、オフィーリンアの兄、レアティーズに渡した 「ローズマリーとパンジー」が本当はハムレットへの思いを込めた花だといわれています。

レアティーズ(Laertes)・・・オフィーリアの 兄

ローズマリー(Rosemary)パンジー

Ophelia hands to her brother, Laertes, rosemary.
オフィーリアは恐らくハムレットと兄を間違えてローズマリーを渡します。

Rosemary: “There’s rosemary, that’s for remembrance; pray you, love, remember;” (Shakespeare, IV.5.173)
「愛しい人。はいローズマリーよ。思い出のしるし。お願い、私を忘れないで。」

ローズマリーの葉は摘んだあとでさえ、印象的な匂いが長くのこります。
そのため、ローズマリーは無言の「”Remember me” 私を忘れないで」というメッセージに使われることもあります。

Pansies: “there is pansies, thats for thoughts” (Shakespeare, IV.5. 174-175)
「それからパンジー。これはもの想いに。」

ちなみに、wikipediaに「pansy」は同性愛者を意味し、男らしくない、勇気がないという意味で男性を侮辱するときの呼称としても使われる。

とあったのですが、カナダ人の僕はこの言葉を20年ぶりに聞きました。
またこの言葉を聞いても、ゲイとは思わずに、「女々しい男」という意味に僕は捉えます。

オフィーリアのローズマリーとパンジーには「ハムレットへの変わらぬ愛」がこもっていたのでしょう。

クローディアス(Claudius)・・・デンマーク国王
※ハムレットの叔父で、ハムレットの父を殺して、王位についた。

フェンネルとオダマキそしてヘンル―ダ

“There’s fennel fneor you, and columbines;

「あなたにはフェンネル、それからオダマキ。」

フェンネル(Fennel): Fennel “stands for flattery”
フェンネルは「おべっか」の象徴です。

クローディアスは兄の嫁におべっかをつかって、国王になりました。
また側近からもおべっかをつかわれています。

またフェンネルはヘビの好む野草でありながら、ヘビに咬まれた時の治療薬にも使われています。

そのため、ハムレットの父である王を毒殺したヘビとして、クローディアス王を例えているのでしょう。

オダマキ(Columbines): Columbines stands “for faithfulness in wedlock”.
コロンバインは「結婚生活の忠実さ」を表しています。
ここではすごい皮肉として使われています。

The dramatic irony behind Ophelia giving this flower to Claudius is the fact that he was not faithful in wedlock because he “stole the love of his brothers wife”(Shakespeare).

事実は「彼は兄の妻の愛を盗んだ不貞の人です」から。
ちなみに、当時は兄弟の未亡人と結婚することは近親相姦の罪とされていたそうです。

ガートルード(Gertrude)・・・王女でハムレットの母

ヘンルーダとデイジー

there’s ruse for you, and here’s some for me, we may call it herb of grace o’ Sundays: O, you must wear your rue with difference” (Shakespeare, IV.5. 178-181)

「あなたにはヘンル―ダ。
わたしにも少し分けてね。これは安息日の恵み草とも言うのよ。
ああ、私とあなたでは違った意味を込めてつけなければいけないわよ。」

Rue: Rue is a “bitter tasting herb [and] may symbolize disdain” as well as repentance that is directed toward the Queen “and sorrow for her self”(Shakespeare).

ヘンル―ダは苦い薬草で万能薬とされていたので「恵みの草」と呼ばれています。

この花には、「軽蔑・悔恨」「悲しみ」の意味を持ちます。

ガートルードへは亡き夫の弟との早すぎる結婚への「軽蔑」

そしてオフィーリア自身には「悲しみ」として身につける意味があるという意味が込められています。

この場合の悲しみにピッタリな英語はsorrowになります。

オフィーリアのセリフは続きます。

「デイジーもあるわ」

「あなたにスミレの花もあげたいのだけれど、お父さまが亡くなった時に全部枯れてしまったの」

デイジーの花言葉は「欺瞞」「虚偽」「不実」なのでここにも王妃を責めるメッセージが込められています。

補足ですが、スミレは「忠実」の象徴とされています。
前国王亡き後の王妃には相応しくないという意味が込められています。

オフィーリア(Ophelia):ハムレットの恋人。ポローニアスの娘。

みんなに花を配ったオフィーリアの手元にはデイジーと萎れたスミレが残ります。

王妃に送ったデイジーの意味とは違い、ここでは「無邪気」「純潔」愛の証という意味が込められています。

ハムレットへの叶わなかったけれど、忠実な愛が込められているのでしょう。

デイジーは、後にオフィーリアが川に流され幸せそうに死ぬ場面でも、花冠の花として登場します。

スミレの花言葉は「純潔」「誠実」「愛」です。

萎れているのは父ポローニアスが亡くなった時にオフィーリアのハムレットへの愛もなくなりそうになった事を象徴しているのでしょうか?

オフィーリアの最後

オフィーリアは死ぬ前に、柳の枝にキンポウゲ、デージーなどを添えた風変わりな花冠を作ります。

オフィーリアは小川のほとりにある柳の枝に、その花冠をかけようとして、川に流されて亡くなります。

彼女は賛美歌を歌いながら、水の流れに身をまかせ、幸せそうに亡くなりました。

ハムレットはオフィーリアを愛していたか?

オフィーリアを埋める場面にうつります。

兄であるレアティーズは妹への愛情と悲しみの余り「妹をもう一度抱きしめたい」と叫び墓に飛び込みます。後悔や怒りもあったはずです。

ハムレット

その後旅から戻り、たまたま葬儀に鉢合わせたハムレットは「自分の方がもっとオフィーリアを愛している」と叫び墓に飛び込みます。

HAMLET

I loved Ophelia: forty thousand brothers
Could not, with all their quantity of love,
Make up my sum. What wilt thou do for her?

おれはオフィーリアを愛していた。おまえのような兄貴がどんなに大勢集まっても、おれの愛には及ばない。おまえは彼女に何をしてやるのだ。

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