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遺伝は絶対だが環境でも変わることが証明~行動遺伝学研究~

ADDの科学

今日は疲れているので、遺伝と環境について、慶応義塾大学・安藤寿康(あんどう・じゅこう)教授の研究結果を引用したい。
安藤教授の研究目標は「遺伝と環境が、人間にどう影響しているのか」を解明することです。

さて、遺伝と環境はどんな風に僕たちに影響するのでしょう?

結論からいうと、あらゆる能力は遺伝的です。
人の能力の個人差は遺伝の影響を必ず30~60%は受けています。

しかし「環境」をととのえると、その素質を変えたり、伸ばしたりすることが可能です。

それは、遺伝子がすべて等しい一卵性双生児が全く同じにならないのがその最たる証拠で、遺伝が100%でないということを行動遺伝学で証明されています。

更にいうと、トンビが鷹を産む現象にもあるように、遺伝は絶対だが、全く違う個体だって生まれる。
何故なら、遺伝子は親の遺伝子を50%ずつ受け持ったとしても、ゲノム全体でみればこの世の誰とも異なる全く新たな個性的組み合わせを生む仕組みを持っているからである。

では、安藤教授の研究、遺伝と環境の関係性を、「知能」、「性格」、「自尊心」、「芸術的センス」、「収入」の順に見ていきましょう。

【知能】
行動遺伝学の中で最も多くの研究が積み重ねられてきたのが知能の分野です。
世界中の研究者により、知能は遺伝子の影響を60%程度受けることが示されています。
40%が環境の影響ということになります。
知能の分野では、年齢を重ねるにつれて遺伝の影響が強くなりやすいこともわかっています。
意外に思われるかもしれませんが、人生の前半は学校教育による環境の影響が大きいことなどが要因と推測されています。

【性格】
性格には「協調性」「外向性」「開放性」「神経質」「誠実性」などさまざまな要素がありますが、概して30~40%程度、遺伝の影響を受けるとされています。

つまり性格においては、遺伝より環境の影響が大きい場合が多いと言えるでしょう。

【自尊心】
自尊心も性格の一部と捉えられ、40%程度の遺伝の影響が認められます。

遺伝よりも環境の影響がやや大きいのですが、もともとの自尊心がどの程度であるかは、遺伝子の影響が大きいようです。

同じ被験者を対象とした2年間隔の調査では、自尊心の高低にかかわらず、大きな変動が見られないケースが大半でした。

ただ、60%は環境要因ですから、環境の大きな変化によって自尊心は変動します。

【芸術センス】
芸術的なセンスは客観的・科学的な測定が困難なため、エビデンスはあまり多くありません。

それでも、音楽の分野でリズム感や絶対音感といった測定可能な要素では、50%程度の影響が認められました。

そのことから考えると、他のジャンルにおける芸術センスも遺伝の影響があることが推測されます。

【収入】
収入にかかわる要素は実に多様です。
まず知能や学歴の影響が考えられますが、それ以外にも、業界の景気や自分を育ててくれる上司やお客さんに恵まれるかといったさまざまな要因が絡み合っています。

同じ職業であっても特定の要素で収入が決まるわけではありません。

例えば、営業スタッフは、愛嬌を武器にする人もいれば、論理的なプレゼンテーションで契約を勝ち取る人もいます。

それにも関わらず、全体的な傾向としては、年齢が上がるにつれて収入に対する遺伝子の影響は徐々に強まるという研究結果があります。

数えきれないほどの遺伝子による要素の一つひとつの影響は微弱ですが、それが「収入」という指標に収れんされると、全体として影響力をもちやすくなるようです。

また就職直後は、親による教育や意識づけなどの環境要因が比較的大きいのですが、社会経験を積む中で次第に本人の素因による影響が出やすくなることが考えられます。

いずれにしても、収入に関しては影響を及ぼす可能性のある要素が多過ぎるため、子どもを見て「大人になったらどれくらい稼げるか」を判断しようとしてもまったく意味はないでしょう。

by ベネッセ研究教育サイト~慶応義塾大学・安藤寿康(あんどう・じゅこう)教授の研究より

僕は思った、これがベネッセの教育情報サイトに載っていることが、ちょっと怖いと。

人は、無償の愛で子どもを産む前提の人なんてみたことない。

健康、容姿、知能、性格、成功

全ての親が何かを期待して子どもをつくっている。

だから、MIX(ハーフ)の子が欲しいとかなる。

それが人間。

綺麗ごとと偽善と正義の世界に僕は馴染めない。

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ADDの科学

Posted by addnoko